先週月曜日に参加させてもらったイベントで、うちのメンバーが短編の芝居をやりまして。
その中で、とある国の王女さまに家庭教師が身をもって教えた「1ー1はゼロではない。算術では表せないのが人の心だ」ということ。
最近ほんまに実感した。
1つは実家の整理。1つの家具を捨てて、1ー1はゼロ。でもそこには、「記憶」や「想い」や…めいっぱいのモノが残されていて、ゼロではない。
そしてもう1つは。
先週末、職場の図書館のイベントボランティアとして参加されていた方が、9月9日に亡くなられていたことを知りました。ご家族と直接接点がなかったので、人伝てで伺って。悪いとは聞いていたけど、こんなに早いとは。
8月のイベントの時にも「来れるときは来るから」「そんな無責任な関わり方でもええかなあ」とおっしゃって、ちょくちょく顔を出してくださった。9月に最後に入院されるときも、図書館に顔を出してくださったらしい。
いつもイベントでピアノを弾いてくださったり、穏やかな方。私が最後にお会いしたときも、穏やかなままで。自分だったら、余命を宣告されて、 あんなにも穏やかに過ごせるものかな、と、今になって思う。
亡くなられたと聞いたときは「え?」って感じで実感がわかなくて。
イベントの書類やなんかを整理したりして…なんだかじんわり実感してしまって…で、自席の机に貼ってある、3年前に私が初めてイベントに参加したときの集合写真の中に笑顔を発見して……いかん、いかん、職場で感傷的になってはと、グッとガマン。
1ー1≠0。
「記憶」や「思い出」。本当に大切なものは目には見えないってことやね。
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リフォームがだいぶ進んだ。右手の木の柱が1本ずっと天井に伸びている。これは父さんがこの家を建てた時からずっ~とこの家を守ってくれている柱。昨日もお礼と、これからもよろしく頼むとお願いしました。